両親、兄弟など身内からの借金するときの3つのポイント
両親、兄弟など身内からの借金
借金するときの相手として、しがらみや感情などを抜きにすれば、両親、兄弟などの身内からの借り入れが、最もオススメです。お金が必要になったときは、まず身内から借り入れできるかどうか検討してみましょう。
身内から借り入れするときのポイントは、以下の3つになります。
どのポイントも、借金の相談をする前に済ませておくと良いでしょう。
・借金の目的をはっきりさせる。
・返済予定や返済方法も決めておく。
・契約書を作成する。
借入するときのポイント
借金の目的をはっきりさせる
両親、兄弟など身内からの借り入れの場合は、何に使うお金なのか、借金の目的をはっきりと説明することが大切です。
なぜなら、身内ですから、あなたが借金しなければならない状態にあることだけで心配をするものです。言い換えれば、借金の返済だけでなく、その目的が達成するまでは、心配され続けるということです。
従って、借金の目的がはっきりしており、お金を貸す側が納得できるものであれば、貸してくれる可能性が高くなります。
ここで適当なことを言ったり嘘をついたりすると、あとで辻褄が合わなくなり、嘘に嘘を重ねることになります。
また、借金の目的がはっきりしていれば、相談をしているうちに、お金を借りなくても済む方法を助言してくれるかもしれません。
よくある破たんのパターンにはまらない
せっかく無利息で身内から借りられても、適当なことを言って借金をすると、お金が足りなくなったとき、後で嘘がバレそうになり、辻褄を合わせるために、取り急ぎ消費者金融などから借金をしてしまう場合があります。
このような場合には、無利息の身内の借金から、いきなり高い利息を必要とする借入先に返済することになるので、一気に計画は破綻してしまう可能性が高いですから、注意が必要です。
返済予定や返済方法も決めておく
借り入れの相談をする前に、返済予定や返済方法も決めておきましょう。
いつ返せるのか、分割であればどのような計画で支払いをするのか、自分の収入をよく考えながら、現実的な線を考えておきます。
最初から無理をしてしまうと、いったんくじけたときに続かなくなりますから、無理なく返済出来るように計画を立て相談しましょう。
さらに、返済方法についても相談しましょう。
いつ、どのような手段で返済するかを明確に伝える事は、最低限の誠意です。
決めた内容は、この後説明する契約書に記載しておくとよいでしょう。
契約書を作成する
両親、兄弟など身内からの借金でも、契約書(借用書)は必ず作成しましょう。
たとえ無利子でも作成するべきです。
なぜなら、お金のやりとりを税務署が見たときに贈与とみなされる場合があるからです。
贈与とみなされてしまうと高い税金を支払わなければなりません。
契約書の作成方法はこちらを参照
お金の貸し借りで作成しておきたい借用書に記載する11の内容
贈与と認定されない条件
借用書さえあれば、贈与と認定されないかというと、そんな事はありません。
最低限、以下のような点を満たしていなければならないと思います。
・貸借の事実がある
・返済能力がある
・実際に返済している
特記事項・注意点
両親、兄弟など身内からの借り入れが、最もオススメと言いましたが、万が一、返済出来ないような状態になったとき、人間関係でしこりが残ったり、最悪の場合(ちょっと大げさな表現ですが)崩壊してしまうかもしれません。
どんなに頑張っても、返済できないときはあります。
お金のことに関しては、100%確実なことなど何もないと思いましょう。
例えば、最近の日本では、地震や台風などの災害が多発しています。
もしもある日突然、自分が被災者になったら、順調に進んでいた日常は崩壊し、返済出来るはずもお金も出来なくなるかもしれません。
もしも、あなたが返済出来ないときに、貸してくれた人の人生が狂ってるしまうような可能性が考えられるのであれば、無理に貸して貰うよりも、金融機関から無担保・保証人なしで借入した方が良いかもしれません。
万が一、返済出来なくなり、債務整理や自己破産をすることになったとしても、借入れ先は会社なので、自分の大切な人間関係が壊れる事はありません。個人的なトラブルを抱える可能性も少なく、身内に恨まれもせず、スッキリするかもしれません。
私個人的には、大きなお金の借金や連帯保証は、身内にすべきでないと考えています。
まとめ
両親、兄弟など身内からの借り入れでも、きちっと返済するように心がけましょう。
これからの人生、また身内を頼って借金をすることもあるかもしれません。
たとえ小さな借金でも、契約書を作成し、約束通りきっちりと返済すれば、あなたの信用度も高まり、次も快く貸してくれるはずです。
最初に相談するのが身内だとすれば、最後に相談するのも身内になると思います。
誠意を持って相談しましょう。
身内だからこそ、信用を大切にしよう