弁護士に相談する勇気をください
弁護士に相談すると決めたものの・・・
いろいろ考えた結論として、このままではまずい、とにかく弁護士に相談してみよう、というところまで考えが進んだとします。
依頼すれば、過払い金の返還で借金が無くなるかもしれない、という期待や、時効の件は大丈夫だろうか、などの疑問など、いろいろ考えることが具体的になって来ている頃だと思います。そして、そうと決めたからには、なるべく早く、すぐにでも、と思っているかもしれません。
ところが、あと一歩、踏み出せない何かがあります。
良さそうな弁護士を見つけて、いざ電話をしようと思っても、躊躇いがあり、言い知れぬ不安のようなものも感じるかもしれません。
それは、なぜでしょう?
弁護士という存在が、身近でないために、近寄りがたい雰囲気がある、という理由もあるかもしれませんが、もっと大きな理由があると思います。
それは、弁護士に相談した途端、自分の生活に大きな変化が生じるのではないか、というような得体の知れない不安なのかもしれません。
弁護士に依頼した途端に、いろいろな制約が出来たり、何かを強制されたりして、今まで慣れ親しんでいたものを、たくさん手放すことになるのではないか、とか、もっと大変な苦労が待っているのではないか、とか、そんな恐れではないでしょうか。
人間という生き物は、安定を求めて、辛いことでもやりきろうとする意思があります。
今の状態が、大きく変わることを、望まない気持ちがあるのです。
やり切ろうとすることが、報われることや意義があることなら、良いのですが、不思議なことに、良いとは思えないことや、いつかはやめた方がいいと思ってることまで、続ける努力をしてしまったりするときがあるようです。
特に、日本人はその傾向が強いそうです。
日本人は、何もしない為なら、何でもする。
もちろん、すべての日本人が当てはまるわけではありませんが、自分にそんな傾向があるかどうか、ちょっと振り返ってみるのもいいかもしれません。
弁護士は強い味方
得体の知れない不安があるうちは、電話一本するにも、怖い感じがして、なかなか勇気が出ないかもしれません。でも、得たいの知れない不安は、具体的なものではありませんから、それは錯覚のようなものです。
もしも、具体的な不安があるのなら、それもひっくるめて弁護士に相談すればいいのです。
人生で一度ぐらい、弁護士を携えて、我が道をメンテナンスするつもりでいいのです。
弁護士は、依頼者が望まないことはやりません。
相談の途中で、やっぱりやめます、と言って帰って来てもいいんです。
本気で借金を無くすつもりなら、得体の知れない不安なんぞに振り回されてはだめです。
本気で借金を無くすつもりなら、一人で立ち向かうよりは、弁護士を味方に入れた方が心強いです。
弁護士へ連絡して相談する、という行動は、明日からの自分の生活に、いろんな制約をつくるためではなく、今ある制約(=借金により出来ないでいること)を外すための行動です。
もちろん、今まで使っていたカードが使えなくなるとか、いくつか制約は出来るかもしれませんが、借金で身動きとれず、ただただ返済のためだけに生きていく方が、よっぽど、大きな制約です。
クレジットカードが使えなくなると、ネット通販が出来なくなるとか、いろいろ不便なことも出てきますけど、今はデビットカードが充実しているので、代用が効きます。実際、私は5年ぐらいクレジットカードなしで生活しましたけれど、デビットカードで代用出来なかったのは、ETCぐらいなもんです。
こんなことなら、もっと早く、決断すればよかった。
私は、そう思いましたよ。